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2009年2月 7日 (土)

組織所見など

組織所見など
送付材料中に腫瘍性変化は見られなかった。送付材料は全体が脂肪組織で、内部のやや広い範囲に変性壊死が起こり、壊死部分にはマクロファージとリンパ球が少数浸潤し、壊死を取り囲むような状態で肉芽組織や膠原線維の増殖が軽度見られた。悪性所見を示す成分の増殖や浸潤は見られなかった。

送付材料中には脂肪壊死とそれによる炎症が起きていた。

脂肪壊死が起こると、炎症や結合組織の増生による腫瘤状病変を作るために、腫瘍の疑いで摘出される場合が良くある。原因としては外傷や異物の刺入、薬物注射なとが多く、外傷で起こる部位としては背部・太腿外側などの部位が多い。ネコで多発するような場合には、黄色脂肪症の可能性も考慮する必要がある。

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