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2010年11月22日 (月)

いつかの 家族の風景

お盆

夜、窓を開けると、お茶の間に心地好い風が入ってくる。

市内の河川敷では花火大会が行われ、花火の音が聞こえる。

テレビは、巨人戦のナイター。

オトンは、サッポロの瓶ビールの蓋を割り箸で「ポンッ」と空け、グラスに注ぐ。

オカンは、台所で洗い物をしている。少し疲れている。

中学生の姉は、晩御飯を済ませると、2階の部屋に行き、音楽を聴く。階段を昇る音は姉の音。ドアが閉まる。

小学生のAと妹は茶の間で寝るまでの時を過ごす。

明日は休み。いつもより夜更かしができる。

ゲージの中のシマリスが向日葵の種を食べている。

今日の帰り道、ふと、いつかの風景が浮かんできた。
いつかの当たり前の風景は、2度と戻れぬ、かけがえのない家族の風景。

時間は、途切れる事なく、止まることなく、進み続けているのだ。

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