いつかの 家族の風景
夏
お盆
夜、窓を開けると、お茶の間に心地好い風が入ってくる。
市内の河川敷では花火大会が行われ、花火の音が聞こえる。
テレビは、巨人戦のナイター。
オトンは、サッポロの瓶ビールの蓋を割り箸で「ポンッ」と空け、グラスに注ぐ。
オカンは、台所で洗い物をしている。少し疲れている。
中学生の姉は、晩御飯を済ませると、2階の部屋に行き、音楽を聴く。階段を昇る音は姉の音。ドアが閉まる。
小学生のAと妹は茶の間で寝るまでの時を過ごす。
明日は休み。いつもより夜更かしができる。
ゲージの中のシマリスが向日葵の種を食べている。
今日の帰り道、ふと、いつかの風景が浮かんできた。
いつかの当たり前の風景は、2度と戻れぬ、かけがえのない家族の風景。
時間は、途切れる事なく、止まることなく、進み続けているのだ。
« 雰囲気を持つもの | トップページ | 地震目覚まし »
「A」カテゴリの記事
- 最近気になるTV番組(2015.02.14)
- 2014年 A&M家の流行語大賞(2015.01.02)
- 今年もあと12日(2014.12.20)
- 出張が終わった(2014.08.10)
- 車のない生活(2014.07.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント